まるごとみんご

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頭痛 肩こり 樋口一葉

頭痛 肩こり 樋口一葉

そんなユーモラスなタイトルのお芝居を観た。
5千円紙幣の肖像でおなじみの樋口一葉を主人公とする物語。若干17歳で戸主として一家を担う立場となってから、女流作家として大成し、24歳6か月で死ぬまで、そして死後1年ほど。その8年あまりの歳月を、お盆の時季にフィーチャーして描かれる。

歳を追うごとに、登場人物(みんな女性である)の暮らしぶりや考え方が変わっていく様子も興味深いし、訪ねてくる御霊様(幽霊)の顔ぶれが増えて行くのも面白い。年ごとに変わる歌もとってもユーモラス。

そんな面白さやユーモアの中に女性の生きづらさが垣間見えて、泣きそうになったりもする。でも、登場する女性たちは幽霊も含めて、誰もがみなたくましくて頼もしい。

ついこの間、東京都初の女性都知事が誕生したデスけど、遠い昔からいろんな女性たちがいろーんなしがらみと戦ってきたことの延長にあるデスよね。すごいことです。

お盆というあの世とこの世がつながる特別な時。その妖しさと切なさが絶妙にマッチした世界観がとても心地よく感じられました。蛍の歌のメドレーもよかったなぁ。

夏におすすめの物語。浴衣で観たら、一層素敵になるにちがいない。