まるごとみんご

エンタメ大好きみんごが繰り広げる何気ない日常生活

君子無朋

君子無朋(くんしにともなし)」を観た。

 

 

 

副題に『中国史上最も孤独な「暴君」雍正帝』とある通り、中国のとある皇帝の話だ。中国の皇帝というと、始皇帝、中国歴代最高の名君とされる康熙帝ラストエンペラー愛新覚羅溥儀などの名は聞いたことがあるが、雍正帝はこのお芝居を見るまで知らなかった。雍正帝康熙帝の第4皇子で、康熙帝の次に即位した皇帝だ。

 

副題には「暴君」とあるけれど、その生き様と手腕が舞台上で明らかになるにつれ、鳥肌が立つほどに胸が熱くなる。このご時世でより一層雍正帝への畏敬の念が高まる。

 

佐々木蔵之介さんが演じる雍正帝の圧倒的な存在感、鋭い眼光、無駄な要素がない仕草、豪快なユーモア。大国のリーダーとしての気概が余すところなく体現されていて、目が離せない。

明るさを抑えた重厚な照明に、おなかに響く銅鑼の音。とても力強く、激渋な舞台だった。

休憩がなくて、2時間弱で完結する構成も素晴らしい!!

 

ワタクシが佐々木蔵之介さん主演の舞台を見るのは、2013年の「非常の人 なんぞ非常に」に次いで2回目。「非常の人 なんぞ非常に」では江戸時代の天才平賀源内を演じていたが、その際も圧倒的な存在感と人を惹きつける壮大な吸引力があった。ドラマなどで拝見する佐々木蔵之介さんもとても素敵だけど、舞台上ではより一層魅力的。また見たい!!と強く思わせてくれる役者さんだ。

 

☆☆☆☆☆