まるごとみんご

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レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブル」を観た。

 

 

 

言わずと知れたミュージカルの代表作。ミュージカル「レ・ミゼラブル」は2013年のGWに観て以来、実に8年ぶり、2回目の観劇だ。今回の観劇で一番強く感じたのが「生きろ!!」というメッセージ。人は無意識に、自分が見たいものを見て、自分に都合のいいように解釈するものらしいが、コロナ禍の環境下、ワタクシが一番強く感じたのは「生きろ」だった。

 

だから、自ら命を絶ったジャベール警部は、強いけど実は一番繊細だったんだな~と思ったし、少年ガブローシュがあっけなく銃弾に倒れてしまうシーンが一番胸に突き刺さる。ガブローシュ独唱の歌声があどけなくとても元気だからこそ、その歌声が止まる瞬間はこちらの息も止まってしまう。一方、どんな環境下でも姑息にずる賢く、しぶとく生き延びているテナルディエ夫妻は、エネルギッシュですごい生命力だな~と元気づけられたりもする。初めて見た時には、圧倒的な歌唱にただただ圧倒されるばかりだったけど、2回目ともなると主要な登場人物に注目する余裕があった。とは言え、ヴィクトル・ユーゴーの原作「レ・ミゼラブル」に手を出す勇気はない。

 

話は逸れるが、少年ガブローシュはみなしごだと思っていたのだが、実はテナルディエ夫妻の長男だそうだ。両親から愛されず放置され、パリの路上でたくましく生活する典型的な浮浪児となった模様(ウィキペディアに書いてあった)。ミュージカルだけではわからなかった血縁関係ここにあり。それから、1回目観た時も、2回目の今回もテナルディエ夫人役は森公美子さん♡ ワタクシは森公美子さんのは服からあふれ出そうなおっぱいの肝っ玉テナルディエ夫人が大好きだ。

 

さらに今回、観劇後に改めてこのミュージカルの時代背景を調べてみて、初めて気づいたことがある。これまで、ワタクシはフランス革命が始まる1789年前後の時代だと思っていたのだが、間違いだった。正確には、フランス革命後の1815年から1833年までの18年間が描かれているとのこと。フランス革命は終わっているとはいえ、ルイ18世シャルル10世復古王政時代、七月革命七月王政と激動の時代だ。

 

ちょうど今、NHKの「青天を衝け!」では、幕末の激動期がドラマ化されている。日本の大政奉還は1867年のことだから、「レ・ミゼラブル」その数十年前の出来事なのだな~と思うと、国は違えどその当時の歴史的出来事の共通点とかが垣間見えて、感慨深い。

(高校の世界史で、そんなことを習ったりしたな・・・・などと遠い昔の感想がよみがえったりもする。そして、感想は思い出すけど、肝心の歴史は綺麗さっぱり忘れたままだ・・・。)

 

あと、このミュージカルのポスターの素晴らしいと思うよね。この絵は、原作の挿絵。コゼットの幼少時代だそう。(ワタクシは今まで、少年ガブローシュだと思っていたけれど・・・)もともとのイラストも素晴らしいけど、これをポスターに起用した人のセンス、そして再演される度に微妙に変わるアートワーク。そのセンスもとても素晴らしいと思う。歴代の「レ・ミゼラブル」ポスターの展覧会、めっちゃ行きたいと思う次第。

 

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