まるごとみんご

エンタメ大好きみんごが繰り広げる何気ない日常生活

SHOWTIME

SHOWTIME」を観た。

 

 

 「SHOWTIME」は、米倉涼子さんと城田優さんが手がけたエンターテインメントショー。米倉涼子さんは今年、「シカゴ」25周年記念として、ニューヨークのブロードウェイ、そして東京で「シカゴ」のロキシーを再演する予定だったとのこと。ところが、コロナ禍でやむなく中止に。それが発端(?)となって、関係者の熱い思いともにこのショーの企画がスタートしたそう。不屈の精神、あっぱれだ。

 

前半は、ミュージカル「シカゴ」「ピピン」「キャバレー」の楽曲を中心にパフォーマンスが繰り広げられる。「シカゴ」とか「キャバレー」が中心なので、衣装はとてもセクシー。ほぼ下着。男女ともに身体の肉付きが一目瞭然の衣装だ。「シカゴ」は映画も大ヒットしたし、ミュージカルは長きにわたり世界中で公演が行われている。今回、コロナ禍ということもあり、ステージ上の演者はほぼアジア系(多分)。メリハリの効いたゴージャスな外国人パフォーマーと比べると、華奢でエネルギー不足感は否めない。どうしようもないことだけど、体型が放つエネルギーイメージの差はあるな~と思った。だからこそ、華奢な体型の場合は、体型以外の部分から放たれるエネルギーの大きさがものを言う。動きのダイナミックさや俊敏さ、柔軟性や清潔感、神秘性、躍動感、歌声ののびやかさや清らかさとかね。

 

「シカゴ」みたいなシースルーや下着のようなセクシーな衣装は、しなやかな黒豹みたいな黒人パフォーマーがとてもすてきだと思う。過度にセクシーにならず、健康的でのびやかで野生動物のような生命力を強く感じる。というか、肌の色が明るい(白人とか、日中韓みたいな肌の色)と黒のシースルーって、セクシーさよりも滑稽さとか変態性が先行してしまう(気がする)。

逆に、ミュージカル「CATS」みたいに総じて華奢な猫たち(太ってる猫や体格のいい猫もいるけど)を演じる場合は、華奢な体型の方が軽やかでより猫に近い感じがする。今回のメンバーで「CATS」やったら、相当素敵だと思う!!

 

話が逸れた。魅惑のミュージカルのいいとこどりのような前半の構成。その中でも一番印象に残ったのが、スペシャルゲスト中尾ミエさんのパフォーマンスだ。とても朗らかでエネルギッシュ。観ているこっちまで思わず小躍りしてしまいそうなほどに、元気の感染力が高いパフォーマンスだった。表情がとてもチャーミングだし、ダブルのジャケットにハットというダンディーな衣装も、ゴールドのミニドレスもめっちゃよく似合っていた。ウィキペディアで調べたところ、中尾ミエさんは御年75歳、身長156㎝。年齢や小柄さをまったく感じさせないチャーミングなパフォーマンスにひたすら釘づけ。ステージ上の誰よりも一番エネルギーを感じた。かっこいい大人を目の当たりにするのは、本当に楽しいし、負けてられないなメラメラと闘志がわいて元気になる。

ちなみに、スペシャルゲストは中尾ミエさんと前田美波里さんの二人いて、公演ごとにどちらか一人が出演されるそう。前田美波里さん版も見たい!!

 

MCを挟んで、後半はバラード中心のパフォーマンス。アースカラー生成りをベースとしたシンプル&素朴な衣装。ナチュラルで飾らない感じ、そぎ落とされたネイキッドな感じがとても心地よかった。バックダンスも男女のカップルだけでなく、女性×女性、男性×男性の組み合わせもあって、多様性が感じられた。わざとらしさがなくて、穏やかな気持ちになる歌とダンスだった。

 

カーテンコールも含めたグランドフィナーレまで、とても素敵なショーだった。

 

☆☆☆☆☆