まるごとみんご

エンタメ大好きみんごが繰り広げる何気ない日常生活

夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女」を観た。

 

 

原作は森見登美彦さんの同名の小説。10年以上前にその小説を読んだが、独特の世界観がすごく面白かったのを覚えている。その後、アニメ映画も見た。で、今回舞台化されると知って、チケット入手。

 

すごいな。。。と思ったのは、主役の「先輩」のセリフ量。非モテ大学生のモノローグは、かなり膨大かつ早口。エネルギーの消費量は相当なものだと思う。

そして、もう一人の主役「黒髪の乙女」の可愛さ。原作を読んだ時の私のイメージが、そのままリアルになった感じ。話し方とか、歩き方がとてもいい。赤をベースにした衣装も好き。特に、「秋」の文化祭の衣装。大きな緋鯉を背負ったところとか、プリンセス達磨の衣装とか。「冬」のコートみたいなワンピースも素敵だ。

 

面白いなと感じた小説ではあったけれど、読んだのは10年以上前だし、映画を観たのも数年前。ストーリーはかなりおぼろげになっていたが、「春」の李白さんとの飲み比べのシーンや「夏」の古本市のシーンは、懐かしさを感じつつ楽しむことができたし、小説、映画、舞台と様々な形で接することができたのは本当に貴重な経験だなと思う。

 

ところで、役者さんって本当にカメレオンだなと常々感じるんだけど、今回もそれを再認識。パンツ番長を演じる玉置玲央さんだ。私の中では、最近のドラマ「恋する母たち」での蒲原繁樹役(蒲原まり(仲里依紗さん)の夫)、「シェフは名探偵」のショコラティエの印象が強かった。神経質、モラハラ、スカした感じのいけ好かない男だ。 だけど、この舞台では奇妙奇天烈で一本気なパンツ番長。しかもさらりと美しいバク転をキメるほどの抜群の運動神経。同一人物とは思えない・・・。思わず休憩時間に検索しちゃったよね、玉置玲央。

 

奇想天外で異様なエネルギーが充満する早口舞台なので、心身ともに元気な状態で鑑賞するのがおすすめ。

あと、この舞台、主役の「黒髪の乙女」を演じるのが乃木坂46の久保史緒里さんだからなのか、男性の観客が多い印象。たいていは圧倒的に女性の観客が多い気がするけど、今回は男性が過半数、6、7割を占めていた気がする。休憩時間のトイレ待機列も、なんと男性の方が大行列!!もともと男性の方のトイレは数が少ないせいもあるけど、なかなか遭遇しないレアケースにちょっとうれしくなりました。

 

映画とか舞台に一人で、あるいは男性二人で行きづらいっていう声も聞くけど、男女問わず一人で来てる人はたくさんいるし、幕が上がればあとは目いっぱい楽しむだけなんだから、「観たい!!」って思ったらとりあえずチケット入手に動くべし!

 

☆☆☆