まるごとみんご

エンタメ大好きみんごが繰り広げる何気ない日常生活

フェイクスピア

フェイクスピア」を観た。

 

ふぇいく

 

 

 タイトルからも想像できるように、FakeとShakespeareが合体してFAKESPEARE。なのだけれど、単なるシェイクスピアのパロディを想像していくと、こてんぱんに打ちのめされることになる。愉快なタイトルからは想像が及ばない超絶巧妙なストーリー。その創造性、発想力にひれ伏す。奇跡のような演者のパフォーマンスにひたすら圧倒される。すさまじいエネルギーが惜しみなく放出されているステージだ。アートの爆発。心身の全部が痺れる。「すごいものを目の当たりにした感」は、ワタクシがこれまで観てきた舞台の中でもTOP5に入る。

 

 実はワタクシ、ちょうど一週間前にもこの舞台を観たばかり。その時は、重要な役どころの白石加代子さんに何らかの事情あるいはアクシデントがあったらしく、途中から台本を片手に演技をされていた。初見のワタクシは、それが演出なのか、トラブルによるものなのかは正しく判断できなかったけど、調和がとれているはずの舞台で、白石さんの片手にあった真っ青な台本は異質なものに見え、そこに気を取られてしまったし、本番中に台本を手にしながらの演技という異例の事態に、ざわざわと胸騒ぎを覚え、終始ひやひやしながら鑑賞していた。そんな風に、集中力を切らした感じで鑑賞していたのだが、終盤で思いもよらぬ展開になり、荒唐無稽と感じていた展開がビタッと合致。その瞬間があまりに衝撃的だった。

 

 その帰り道、ツイッターで「フェイクスピア」「白石加代子」を検索しまくったワタクシ。台本を手にした演技は何らかのアクシデントだと知り、ますます心配になった。しかし、翌日以降は何事もなかったように、台本なしで元気に演技をされている様子だったのでものすごくほっとした。と同時に湧き上がる「また観たい!!早く観たい」欲。次は最初から集中して、張り巡らされた伏線を感じ取りながら鑑賞したい!!何としてももう一回観る!!その思いが爆発して、2回目のチケットゲット。。。

 

 これほどまでのリピート熱を感じた演目は初めてだと思う。アクシデントで集中できなかったというのもあるけど、一番大きいのは、荒唐無稽と思っていた流れがビタッっと合致する瞬間の衝撃だ。体感できることなんて、滅多にないと思う。役者さんの化け物級のパフォーマンスと相まって、とんでもないことになっている。観てよかった、、、、本当によかった。

 

☆☆☆☆☆