ウェイトレス
「ウェイトレス」を観た。
"The America"なミュージカルだった。
多様性が叫ばれる時代に、何でもかんでも大きくくくってカテゴライズしてしまうのはタブーなんだろうけど、実にアメリカ。
おおざっぱで、やたらエネルギッシュで、やたらと男女が絡み合う。ひと昔前に大流行した「SEX AND THE CITY」もそうだけど、本当にむやみに絡み合うし、異様にエネルギッシュ。部分的に共感するところはあるけれど、根本的な何かが違いすぎで、距離感を感じてしまうのは私だけなのか???
だってさ、束縛する男だとわかっていながらなぜ結婚した?
おなかの赤ちゃんの父親以外の男と何度も関係を持つか?よりによって妊娠中に。しかも担当の産科医(既婚)と。
そして、子供を産んだ瞬間に生まれ変わったように強くなる・・・・。これは、あるかもしれないけど、こんなオチのないラストでいいのか?
などなど、疑問が多い。
ポスターには「悩める現代女性にお贈りする」ってあるけどさ、悩める現代女性を甘く見すぎだ。わりと楽観的なワタクシでも、それはないだろ、、、と興ざめだ。
ストーリーはさておき、すごいな~と感じたのは、ウェイトレスの一人ドーンを演じる宮澤エマさんの歌のうまさ。ミュージカルって、歌で物語が進行する所が多い。だから、演奏に歌声が負けていたり、高音が聞き取りにくかったりすると、話が途切れる感が否めない。宮澤エマさんは、どの歌でも一言一言がしっかり聞こえる歌唱で、ストレスフリーで最高に気持ちよかった。
ところで、アメリカの映画やドラマにはよくいろんな種類のパイが登場するけど、おいしいのかな???
ワタクシにわかっているのは、アップルパイがおいしいってことだけだ。
☆☆