まるごとみんご

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ヤクザと家族 The Family

ヤクザと家族 The Family」を観た。

 

 

1999年、2005年、2019年。

一人のヤクザの生きざまを3つの時代に焦点を当てて描いた物語。

タイトルが秀逸だ。「ヤクザと家族 The Family」。カタカナと漢字と英語。「ヤクザと家族」だけは終わらず、「The Family」が含まれている意味。その真意はわからない。だけど、この映画を観終えると「ヤクザと家族」だけでは十分ではない、そう感じた。この映画を観たひとり一人が、「The Family」の中に潜む含蓄の深さに想いを巡らせるはず。

 

鑑賞後の感傷に思う存分浸るためにも、エンドロールが終わるまで席を立たない方がいい。この映画はエンドロールで流れる主題歌「FAMILIA」がこの映画の締めくくりとしてとても重要だと思うから。この映画のタイトルに「The Family」が加わってはじめて完全体となるように、この映画は本編とエンドロールで流れる主題歌「FAMILIA」が合わさることで、大きな相乗効果が生じて、観る側の感情が爆発する。

そういう感覚はなかなか味わえるものではないと思うから、機会があるのならぜひ映画館で堪能してほしい。

 

 

ヤクザ映画だから暴力シーンなど目を背けたくなる場面もあるけれど、単なるヤクザ映画ではない。時代の移り変わりの速さと、それに伴う生きざまの変化が鮮やかに描かれていて、強烈に引き付けられる。特に、北村有起哉さんが演じる若頭が言い放つ「ヤクザとは・・・である」という衝撃のセリフ。そのヤクザの定義とその後の変化がとても切ない。

 

☆☆☆☆