まるごとみんご

エンタメ大好きみんごが繰り広げる何気ない日常生活

【配信】ベイジルタウンの女神

ベイジルタウンの女神」を観た。

初の自宅で配信観劇だ。

 

これまで、映画館で舞台の生配信を観るという、劇団新感線の「ゲキ×シネ」スタイルの鑑賞経験はあったけど、自宅で舞台の生配信を観るのは初体験。テレビ用スピーカーも備えてあるし、18時の開演前に早めの夕食を済ませて準備万端で鑑賞席に着いた(いつものソファだけど)。

 

開発したいスラム街を手に入れるため、1ヵ月限定でそのスラム街に身一つで暮らすことになった世間知らずの女社長とその街の住民たちが繰り広げるコメディだ。

笑ったし、泣いたし、鑑賞後は爽やかな気分になる素敵な舞台だった。主役のマーガレットを演じる緒川たまきさんは、話し方と声、それから仕草がとても素敵で大好きな女優さんなのだけど、今回もその魅力が遺憾なく発揮されていてとてもチャーミングだった。

他の役者さんたちの表情までしっかり見えるし、前の席に座っている人の頭が邪魔になることもない。

 

でも、やっぱり生で観たかったな、というのが一番強く感じた正直な思いだ。

 

15分の休憩を入れて、およそ3時間半のお芝居。劇場で観る分には、全然気にならない長さだけど、自宅鑑賞だとソファに座り続けることができず、ベッドで横になってしまったり、お菓子を食べてしまったり、いまいち集中しきれない。

場面によっては役者さんがアップになって、表情の隅々まで鑑賞できるのは配信ならではの魅力だけれど、音とか照明と背景を含めた舞台装置との一体感を感じることがむずかしい。特に、ケラさんが演出する舞台は、プロジェクションマッピングの取り入れ方がすごくおしゃれで、かっこいいのに、その全貌が自分の見たいように見れないのがなんとも歯がゆい。もちろん、カメラの位置とか撮り方にはものすごく配慮されているのだけど、人の視線というのは自分が興味のある方に向かい、人の興味なんて千差万別だ。歯がゆさは仕方のないことなのだけれど・・・。

 

でも、なんといっても一番悔やまれるのは通信障害だ。視聴者全員に起きたことではなく、我が家の通信環境に起因することなのだが、一番のクライマックスで、映像が止まっってしまった。感動の告白シーンなのに、我が家のテレビは硬直したまま・・・・。別の意味で号泣した。

幸い2分くらいで通常に戻ったけど、大事な場面の2分はもう巻き戻すことはできない・・・。今回の配信はアーカイブなしの、正真正銘の1回限定生配信なのだ。そこでの通信障害は本当に堪えた。よりによってクライマックス。何という間の悪さ・・・。

 

一方で、規制が緩和され、劇場の客席はほぼフル動員だという。東京の1日当たりの新規感染者がまだ100人を超える日が多い現状で、結構な密状態の空間に居座ることは、結構勇気がいる。(チケットが入手できれば間違いなく会場に行くと思うし、東京公演の千秋楽までチケット入手を諦めてはいないけどニヤリ

そういう観点では、配信という鑑賞シーンが用意されていることは、本当にありがたい。

 

こうした環境でも諦めずに、何とか工夫を凝らして上演してくださる関係者のみなさまには本当に感謝の思いでいっぱいですビックリマーク