まるごとみんご

エンタメ大好きみんごが繰り広げる何気ない日常生活

大地

昨日に続き、二夜連続の観劇。

今日は「大地(Social Distancing Verson)」。

昨日のショーガールと同様、作・演出は三谷幸喜さん。

 

 

 

 

とある共産主義国独裁政権が遂行した文化改革。反政府主義のレッテルを貼られ、収容所に入れられた役者たちが繰り広げる物語。

役者たちは、「演じる」という仕事を取り上げられ、政府の監視の下、荒野を耕し、農場をつくり、家畜の世話を強いられてる。

 

状況は違えど、本業である「演じること」ができない状況。数か月前の、コロナ禍のSTAYHOMEに通じるところがあり、共感レベルが高まる。

演じるとは何か?笑うとは何か?生きるとは何か?かなり重いテーマだけど、重いだけではない。

 

劇中劇が最高に面白く、役者の役者たる所以を見せつけられる。大爆笑だ。

役者ならではの方法でピンチを切り抜ける場面では、役者という生き方のカッコよさを見たかと思えば、その直後に人間の弱さを目の当たりにする。起伏に富んだ演出で、ぐいぐい引き込まれた。山本耕史さんの、中山きんに君ばりの大胸筋操作もみどころの一つ。テレビではそうそうお目にかかれるものではない。

 

もともとは、ソーシャル・ディスタンスとは無縁の通常の環境下で演出がだったが、コロナ禍での環境変化を受けて再考された演出。その工夫を違和感のなさに、プロのすごさを思い知る。どんな環境であっても、やれることは存在する、万策尽きたってことはないんじゃないかなって。仮に万策尽きたとしても、別の道があるわけで。

 

本編だけじゃなく、制作過程も含めて、元気づけられる話だった。

 

☆☆☆☆