まるごとみんご

エンタメ大好きみんごが繰り広げる何気ない日常生活

三谷幸喜のショーガール

3月22日以来、5か月半ぶりの観劇。

三谷幸喜ショーガール~告白しちゃいなよ、you(Social Distancing Version)。

 

 

前半の小洒落た大人の恋のショートミュージカル。後半の華やかなショータイム。2部から成るとても素敵な舞台だ。

三谷幸喜バージョンは、2014年、2018年と、過去にも上演されている。

 

過去2回ともとても楽しかったけど、今回のSocial Distancing Versionは格別だった。

コロナ禍で様々な制約がある中、とてもユニークな演出が随所に散りばめられていた。除菌スプレー、アベノマスク、アクリル板、、、、。

本来、架空の世界であるはずの舞台に、ある種ものものしい雰囲気を醸し出すアイテムたちが登場する。ふつうなら、舞台上でもコロナかよ。。。。とげんなりした感じになりそうだけど、シリアス過ぎず、シニカル過ぎず、かといって軽んじてるわけでもなく、絶妙な加減で織り込まれていて、朗らかな笑いを巻き起こしてた。

 

演出、演奏、演者のパフォーマンス。舞台上の全要素の熱量がとにかくすごくて、楽しい話なのに感動してウルウルしてしまう。

前半のミュージカルでゲラゲラ笑って、後半のショータイムでは体も心もノリノリ。どの曲も、どこかで耳にしたことがあるものばかり。素敵な選曲&アレンジだから、自然に体が揺れてしまう。わたしだけじゃなくて、全てのお客さんが心の底から楽しんでいるのを肌で感じた。

 

舞台の上だけじゃなく、客席にもあたたかな熱があった。わたしの中では、過去一あたたかい雰囲気だった。客席は感染症対策で、間隔を空けてひとつ置きに着席しているし、マスク着用が必須。これまでと比較したら、ある意味異様ともいえる客席の状況なのに、とても居心地のいいあたたかさを感じたし、家族みたいな一体感があった。初めての経験だった。

 

舞台と客席の熱量がいい感じに混ざり合った素敵な雰囲気。最後に表示された「NO STAGE, NO LIFE」。そのメッセージがグッと胸に響く。胸熱メラメラメラメラ そんな中で迎えたカーテンコールはとても素晴らしく、拍手喝采の大盛況。歓声はない(感染症対策でね)し、お客さんの数も通常の半分以下だから、絶対的な音量レベルは通常よりは小さいはず。だけど、この日のカーテンコールの盛り上がりは、わたしが経験した中では間違いなく過去最高。とても感動的だった。

 

☆☆☆☆☆

 

カーテンコールが終わっても感動は冷めやらず、帰り道でも油断すると涙があふれる。うれしくて泣く。しかも、その感動がずっと継続している。本当に素敵な一日だった。

 

コロナで様々なことに影響が出ているけど、その分、うれしさ、楽しさの沸点が下がってる。そして、誰かとの一体感を感じたときの温かさにとても敏感になってる気がする。悪いことばかりじゃないんだな。