いのうえ歌舞伎「偽義経冥界歌」
劇団☆新感線「偽義経冥界歌(にせよしつねめかいにうたう)」を観た。
公演の延期や中止の可能性も十分に考えられた3/21の公演。
源氏の主だった侍たちのゾンビメイクが狂気に満ち溢れ、とても美しい。
そして、この舞台で私ははじめて早乙女友貴さんを知った。早乙女太一さんの実弟。さすがは兄弟。殺陣の動きに神々しいキレがある。早乙女家の遺伝子、おそるべし。遺伝子もさることながら、兄弟が同じ分野で才能を磨き上げる努力の大変さは相当なものだろう。
ゾンビ義経(生田斗真さん)の苦悩と黄泉津の方(りょうさん)の悲哀が切なく印象的。そして、歌うたいの静歌(藤原さくらさん)の素朴で可憐かつ力強い歌声が胸を打つ。
奇跡的に観劇できたことに心から感謝します。
☆☆☆☆
追伸:
この日、観客のすべてがマスク着用。演者からは客席はどのように見えているのだろう・・・・。
この不穏な雰囲気が払しょくされるのはいつだろう。日一日も早い終息を願うばかり。