ターミネーター ニュー・フェイト
「ターミネーター・ニューフェイト」を観た。
ワタクシの好きな映画の二大巨頭は「ターミネーター2」「ジュラシック・ワールド」だ。この2作品の地位はワタクシの中では確固たるもので、揺るがない。その中でも「ターミネーター2」は、ワタクシが中学生の頃から大好きな映画なので、もう30年近く玉座に君臨している。
そんな大好きな作品の「正統なる続編」とのふれこみで話題の「ターミネーター ニュー・フェイト」。
T2以降、何度も何度も期待しては裏切られてきたターミネーターシリーズ。もはやそのふれこみを闇雲に信じてしまうほど愚かではないが、今回の「ターミネーター ニュー・フェイト」はT2以降の作品では断トツで好きだ。
今回の映画の見どころは、間違いなく女性だ。
サラ・コナー役のリンダ・ハミルトン。その圧倒的な肉体美、いるだけで人を圧倒する凄みのある顔面、みなぎるオーラ。その人間を超越した感じは、まさにターミネーター。惚れ惚れする。顔にはしっかりとしわが刻まれているし、メイクでツヤを出してるわけでもない。でも、老けた印象は感じられず、力強い。一体どんな風に過ごしたら、彼女のような年の取り方ができるのだろう。
グレースの肉体も神々しい。女性らしい、しなやかな筋肉がついた長身。モデル体型でもなく、ボディビル体型でもなく、アスリート系の強靭な動ける身体。健康的でとても素敵。
ところで、ワタクシは、なぜこれほどまでにT2に惹かれるのか、改めて考えてみた。
一つ目は、あの映像。今ではCGなんて当たり前のものになってしまったが、当時は、液体からターミネーターに変化するまでの一連の映像に目も心も一瞬にして奪われた。
二つ目は、機械(ターミネーター)と人間の子供(ジョン)の親子愛。ぎこちなさと安心感のバランスが絶妙で、胸がキュッとなる。それに大きく貢献しているのが、ジョンを演じたエドワード・ファーロングの凛とした美しさ。T2のエドワード・ファーロングの吸引力は、群を抜いている。殺伐としたストーリーの中で、ジョンが放つ力強い美しさに無意識に取りつかれていたのかもしれない。
その、類まれなる吸引力のエドワード・ファーロングが、今回の映画で見事に復活している。尺は短いが、CGの再現性に驚愕する。彼の存在があることが、T2に命を吹き込んでいるのかもしれないな。
エドワード・ファーロングは、たしかワタクシと同世代。もちろん今も健在だ。ただ、T2出演当時の面影はほとんど残っていないので、あの世界観を壊したくないのなら、余計な詮索はしない方が無難。
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