まるごとみんご

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夏の終わりに京都旅~孤独のグルメ編~

ひとり旅なんだから、当然ごはんもひとり。でも、だからと言って自ら選択肢を狭めてしまうのはもったいない。ひとり旅だって充実のグルメを満喫できる。食事も積極的に楽しみましょう。理想は「孤独のグルメ」の井之頭五郎さん!

 

まずは、一日目のディナー。地下鉄烏丸線「四条」駅からもほど近い京料理加茂川

 

 

月一くらいの頻度で大阪・京都に出張している知人から教えてもらった和食のお店。京料理というと、値が張りそう、敷居も高そう、そんなイメージが先行するが、このお店は夜の部でも3,000円(税抜き)からコースが楽しめる。実にありがたい。初めてうかがう今回は、一番お手頃な3,000円の雪コースをチョイス。とはいえ、内容的にはとても充実していて、見た目も味も文句なし。量もちょうど満腹になるくらいの適量。たいてい、コース料理っていうと食べきれないほどの品数が出てきて、終盤戦は無理やり口に押し込むような流れになりかねないが、その心配は皆無。最後まで気持ちよく食事を楽しむことができた。特に、天ぷらのあがり具合がよかった。衣はサクッとかるくて、中身は素材の歯ごたえを楽しめる絶妙な揚げ具合。

6席あるカウンター席には、ワタクシの他には60~70代くらいの男性のお客様が一人。変に気負ったり、気兼ねしたりすることもなく、それぞれのペースで食事を楽しむには最適な環境だった。宿泊していたホテルからも徒歩数分。気持ちいいよ風が吹く中、ほろ酔いで散歩がてらにホテルに戻れるのは実に素晴らしい!

 

ところで、和食に合うのは、やっぱり日本酒だ。

 

さて、翌朝胃もたれすることもなく、目覚ましが鳴る1時間前の6時にすっきりと目が覚めた。2日目の朝ごはんの場所は二条城だ。

 

京都への出発の朝、京都に向かう新幹線の中で「京都 朝ご飯」などと安直な検索ワードを入れながらネットサーフィンしていたら、いつの間にかたどり着いた「二条城で限定40食の特別朝食」プラン。7月1日から9月30日までの3か月間、普段は非公開の清流園の香雲亭を会場に、1日40食限定で提供される朝食プランだ。そんなレア感漂うプランなら、すでに予約でいっぱいだろうなと思いつつも、京都についてからダメもとで電話してみたところ、まさかの予約成功。自分の幸運具合に驚いてしまう。

 

当日、まだ人もまばらな二条城の庭園を、スキップするような軽い足取りで香雲亭へと向かった。

 

中高年のお客様が多かった。ご家族、ご友人、ご夫婦。様々な組み合わせのグループがあったけれど、女性のお客様が多い印象。一人で来ているお客様もワタクシを含めて3名くらい。席はあらかじめ指定されていて、8時30分頃案内された席で一斉に食事を開始する。1テーブル6名の相席だけれども、なにせ中高年ばかりなのでとても落ち着いている。みんなで優雅にもぐもぐタイム。そんな雰囲気だ。ロケーションがの希少性から京都在住の人にも話題のプランのようで、地元の方と観光客、その割合は1対1くらいだそう。

 

ちなみに、香雲亭には厨房の設備は無いそうで、京料理いそべさんが仕出しにより、料理を提供する仕組みだ。メニューはこちら

季節の一品は期間によって全四種類あって、ワタクシが訪れた際は名残鱧と松茸の茶わん蒸し。ほんのりあたたかくて夏の終わりと秋の訪れを感じるまさに旬な一品だった。

 

取肴、京ゆば、炊き合せ。

 

酢橘ジュレ

 

季節の一品(名残鱧と松茸の茶わん蒸し)。

 

ゆば粥。

 

美味しくてあっという間に完食。

 

また、食事の最中はいそべさんの店員さんが、二条城にまつわるあれこれを話してくれる。リアルタイムで放送される朝の情報番組みたいで面白い。食事が終わる頃には、カメラマンとなって写真撮影をしてくれるサービス付き。朝食の料金は税込み3,000円。(二条城への入場料は別途必要。)朝食にしては高いかもしれないが、ロケーションを考慮したら妥当、あるいは割安なプライシングだと思う。主食はお粥なので、旅館の朝食みたいに朝から満腹というわけでもなく、腹9分目くらいの適量。これもありがたい。みなさん残さず完食。

 

ゆったりと庭園を眺めながら朝食を食べ終えても、まだ9時半前。その足で、観光客が少ない時間帯に二条城二の丸を見学できるのも魅力だ。鴬張りの廊下で聞こえるのは、自分が鳴らす足音だけ。なかなかできない体験だと思う。

 

さて、旅のテーマ「孤独のグルメ」に偽りなし。二日目ランチにもぬかりなし。中年向け女性ファッション誌で見かけたフランス料理のお店「新門前 米村」。前日予約で滑りこめたのは、おそらくおひとり様の利点。カウンター席でおまかせコース8,000円をいただく。オープンキッチンになっていて、カウンター席に座るとシェフが料理する様子をずっと見ていられるので、ひとりでも手持ち無沙汰になることなく、食事と料理ができる工程を両方とも楽しむことができる。スマホを大きなバッグに入れたままお店の方に預けてしまったので写真はないけど、落ち着いていてとても感じの良いお店。気になる方は、ぜひHPをチェックしてみてほしい。とっても素敵だから。料理もどれもおいしかったが、中でもデザートの詰め合わせが印象に残った。大きな木箱にたくさんのデザートが入っていて、本当に夢の玉手箱。最後まで楽しんだ。ぜひまた行きたいお店♪祇園にあって、八坂神社からも徒歩数分。観光客にもやさしい立地です。

 

ね、大人になると、カウンターで一人フレンチもなんなくこなせてしまう。年をとるのも悪くないと最近思っている。