まるごとみんご

エンタメ大好きみんごが繰り広げる何気ない日常生活

夏の終わりに京都旅

何もしないままでこの夏を終わらせるのは、やっぱりもったいない。そう思って休暇をとった。木金と2日間。一泊二日で京都へ一人旅を決行。今回のテーマは、「初体験」と「孤独のグルメ」。

 

 京都には11時前についたので、開店を待って京都駅直結の伊勢丹に入ってる中村藤吉本店で一休み。お茶と言えば、これまでは伊勢丹都路里に行くことが多かったが、今回のテーマは「初体験」でもある。初来訪の中村藤吉本店にした。まるとパフェ抹茶をオーダー。上から2番目の層に入っていた抹茶のシフォンケーキがふわふわで幸せな口当たり。秋冬は、パフェじゃなくてシフォンケーキがワタクシ好みの選択になりそう。

 

 

 ただ新幹線にのって品川から移動してきただけなのに、すでに一休み。というのも、本格的に遊びモードに投入する前に、グルメプランの策定という重要なミッションをクリアする必要がある。1日目の夜ごはん、2日目の朝ごはん、お昼ごはんの候補地を絞り、予約の電話をしなくちゃいけない、、、。何せ、旅先を決めたのは出発前夜。思い立ったが吉日、行き当たりばったり、出たとこ勝負の旅なのだ。

 

 テーマも新幹線移動中に決めた。テーマの一つを「孤独のグルメ」にしたのは、仕事を頑張った自分へのねぎらいも兼ねて、食にはこだわろうと思ったからだ。ドラマ「孤独のグルメ」に登場するお店は大衆系が多いが、今回はスペシャル版。ちょっと奮発しても良いことにした。となると、当然お店の予約は欠かせない。その割に、準備はめっちゃ直前なのだけれども、、、。空席があるかどうかは運まかせ。甘いものでエネルギーを補充しながら、己の食欲と真剣に向き合い、グルメの計画を練り上げた。1日目の夜ごはん、2日目の朝ごはん、お昼ごはんのお店を決めた。選択肢はそれぞれひとづずつ。代替案はない。お店を出て、期待半分、不安半分で予約の電話に挑んだ。

 結果、すべてのお店の予約に成功、、、。自分でもびっくりするぐらい首尾よく進んだ。直前予約にも関わらず、するりと滑り込んでしまえるのはおひとり様の利点。幸先のいい旅のスタートだ。

 

 ごはんプランをしっかり固めたワタクシは、再びJRの改札に向かった。行き先は亀岡。保津川下りに挑戦するのだ。移動中に「初体験」から想起したプラン。冬以外は個人客の事前予約はできないので、直接乗り場で受付。内心、人がいっぱいで長時間待たされる羽目になったらどうしようと心配していたが、桜や紅葉のシーズンではないし、平日ということもあって、すんなり受付完了。

 

 小さな船に定員MAXまで乗船する。指定席ではなく、船頭さんが乗船客の体格をみて、船のバランスを考慮しながら席を指定する。ワタクシの席は前から2列目の一番左側。 なかなかの好座席。穏やかな出発地点。日差しは強いけど、風があるのでとても気持ちがいい。ギィギィと船をこぐ音も心地がいい。船頭さんは3人。船の最先端付近にのり、竿を巧みに操って加速させたり、軌道を微調整する役割、右前方で船をこぐ役割、後方で船の進路を決定する役割。三分の一ずつ行程が進むたびに、役割を交代する。右前方で船をこぐ役割の船頭さんがメインガイドさん役を兼ねる。ガイドのタイプは三者三様。語り口も様々で面白い。

 

 

 道中、いろんな動物にも出くわす。カメ、シラサギ、クロサギ、サル、鹿、トロッコ列車から手を振る人間。水がとても綺麗で澄んでいるので、川を泳ぐ魚もよく見える。快適なジャングルクルーズだ。船に乗って鉄橋の下をくぐる経験もできるし、地層や川辺についている動物の足跡、橋げたに巧妙に作られたハチの巣など、レアな見どころも満載だ。

 

 

 基本的にはのどかなで楽しい川下りだが、途中、いくつか急流もあって、水しぶきがかかったり、船底に衝撃があったりしてエキサイティング。緩急のバランスが絶妙なアトラクションだ。しかし、その緩急のバランスは天候に大きく左右されるらしい。ワタクシが行ったときは、何日も晴天続きで水量も少なめ。ゆったりと90分以上の時間をかけてのどかに川を下って来たけれど、水量が多く流れが速い時には、1時間もかからずに川を下り終えるほどの結構な絶叫系と化す。それはスプラッシュマウンテンを凌駕するレベルで、水しぶきがかかるなんて生易しいものじゃなく、頭から川の水をかぶってしまうほどのびしょ濡れ具合だそうだ。春先や晩秋のびしょ濡れはちょっとキツイけど、夏ならそれも面白そう。四季折々の景色、下り方、濡れ方を楽しむことができる素晴らしい乗り物だと思う。何度行っても楽しめるに違いない。ただ、着物で行くのはやめておいた方がいい。また、水量が多い時にはきっと大量の水が船に入り込むので、濡れて困るようなものや、小さなスーツケースなどはあまり持ち込まない方がいいと思う。

 

 川下りを終えた船は、嵐山の渡月橋の近くに着岸。船から降りたら解散。トップシーズンに比べたら人は少なく、渡月橋の上も快適に歩くことができた。でも、竹林をスーツケース引っ張りながら散策するお客様はちょっと風情がない(外国人に限った話ではない。スーツケースもを引っ張る日本人も結構いる)、、、。ゴロゴロガーッガーッ。そこに静寂はなかった。野宮神社には、修学旅行中の女子高校生(たぶん女子高)が行列をなしてお参りしていた。うん、うん。わかるよ。願いが叶うといいね。もはや、お母さんの気分でその様子を見守るワタクシ。

 

程よく散策を楽しみ、ホテルへチェックイン。今回は京都駅近くではなく、繁華街も徒歩圏内の四条のホテルに宿泊。これも「初体験」。