まるごとみんご

エンタメ大好きみんごが繰り広げる何気ない日常生活

清塚信也のコンサート

人生初のクラシックコンサート。前日から、何を着て行こう?途中で咳がしたくなったらどうしよう?途中で猛烈な睡魔が襲ってきたらどうしよう?そんな不安を抱いていたが、開始5分で一切の不安は吹き飛んだ。

 

まず、一曲目は「エリーゼのために」。クラシックに詳しくない、というか無知なワタクシでも、何度も耳にしたことのあるフレーズ。なんという安心感。安心感を感じつつも、今までに一度も聴いたこともないリアリティと煌めきを感じた。生の迫力、音楽ホールで響く音というのは、普段何気なく聞いてる音とはまったくの別物。空気を震わせてる音がキラキラキラキラ。ちょっとした異次元にいる気分。たった一台(ピアノの数え方って台でいいんだっけ?)がドーンとあって、あとは何もなし。極めてシンプルな構成なのに、神々しく響き渡るピアノの音色。音のエネルギーが体中の毛穴からスーッと侵入してくる感じ。心地がいい。

 

演奏が終了すると、MC。「エリーゼのために」にまつわるエトセトラ、クラシックコンサートの構成、楽しみ方、咳するポイント、などなど面白おかしく話してくださる。一気に緊張が吹き飛んだ。その後は肩の力を抜いてリラックスしてパフォーマンスを楽しむことができた。懸念していた睡魔も、杞憂に終わる。うっとりはするけれども、眠るなんてもったいなくてできないし、耳も脳も今までになかった刺激に喜んでいたし、体中の細胞がふつふつと活性化している感じ。

 

リラックスして聴いた、と書いたけれども、激しい曲の時はやはり身構えるし、力が入って思わず前のめりになってしまう。演奏している清塚氏も、おしりが椅子から浮いてるんじゃないかってほど躍動し、全身で音を作っている感じ。足元のペダル(?)を踏みこむ音も雷鳴のよう。ライブは素晴らしい!!思い切って来て良かった。

 

コンサートは2部構成で、前半はクラッシック。後半は清塚氏のオリジナルやカバー曲(清塚氏はパクリと表現していた。本当に面白い人だ)。衣装も構成に合わせて前半はドレッシーで華やかな盛装、後半はカジュアルなジャケパンスタイル。緩急を織り交ぜた見事な構成だ。しかも初心者にもやさしく、温かい。

 

そもそも、今回のコンサートに行こうと思ったきっかけも、ワイドなショーのコメンテーターとして参加していた清塚さんのトーク力に興味をもったからだ。彼が吹き替え演奏を担当していた「のだめカンタービレ」では、クラシックって実は面白いんじゃないかって思って、一度はクラシックコンサートに行ってみるのもありかも!と思うようになった。「コウノドリ」でBABYの演奏を見て、いつか生で聴いてみたいとも思った。清塚氏がクラシック音楽やピアノのハードルを再三にわたり下げてくれて、今日のコンサート鑑賞が実現した。ピアノの演奏がこんなにも素晴らしいことを知らないまま、人生を終えることにならずに済んでよかった。春のうららかな日に、素敵な体験ができて感謝している!また行こう♥