まるごとみんご

エンタメ大好きみんごが繰り広げる何気ない日常生活

平成最後の温泉旅行~草津温泉~

4月に旅行を計画していないので、おそらく現時点では平成最後の旅行になるはずだ。

有給休暇をとって草津温泉に行ってきた。

 

新宿のバスタから草津温泉行のバスに乗る。上州湯めぐり号。

草津温泉まで、ゆっくりバスの旅。乗り換えなし。湯めぐり号というだけあって、新宿を出ると、渋川駅伊香保温泉を経由して最終目的地草津温泉に向かう。約4時間のバスの旅。途中、上里SAでトイレ休憩もあり、バス旅の楽しさも満喫できる。意外とあっという間の4時間だ。

 

ワタクシ達が乗ったのは、新宿駅を8時5分に出発し、12時過ぎに草津温泉に到着する上州湯めぐり1号。なんと、湯めぐり1号のバスは2台ある。それだけ利用者が多い。草津温泉の人気のほどがうかがえる。

 

バスの中で、軽めの朝ご飯。友人とメルカリで商品を売り切るコツなどを話しているうちに、アッと今に草津温泉草津温泉のバスターミナルから、湯畑までは徒歩数分。しかも、下りの坂道なのでとても楽。湯畑の存在が見えないうちから、風に乗って運ばれてくる硫黄の匂い。温泉街に来た感が一気に高まる。足取りも早まる。

 

素晴らしい!!

 

 

湯畑を一周して、ランチの時間。湯畑近くの蕎麦屋さんでサクッとすます。旅館での夜ご飯に備えて、ランチも軽め。

 

ランチを食べ終わって、時間は14時前。チェックインにはまだ早い。荷物を予約していた旅館奈良屋さん(湯畑のすぐ近く)に預けて、湯めぐりを決行。草津名物、三湯めぐり。御座之湯、大滝之湯、西の河原露天風呂。この3つの温泉を巡るコースだ。「ちょいな三湯めぐり手形」というプランがあって、これを使うと、三湯の入湯料(大人)合計2,100円のところ、1,600円になるのでお得。はがき大の手形がもらえて、三湯のスタンプを押してもらうスタンプラリーのような仕組み。三湯いずれかの受付で販売しているので、最初に行った先で購入すればOK!有効期限はないので、必ずしも一日で巡る必要はない。気分とプランに合わせてのんびり使える。三湯はいずれも湯畑から徒歩10分圏内にあって、車は不要。みんなにやさしい草津温泉

 

ワタクシ達は、まず大滝之湯へ。

大滝の湯は合わせ湯が特徴的。木造の建物の中に、4つの浴槽が棚田状に並んでいる。浴槽はどれも正方形に近く、多分同じ大きさ。温泉成分にも違いはない。違いはただ一つ、温度。一番下は、ぬるめの約38度。二番目は約42度。3番目は約44度。4番目は約46度。と、段が上がるたびに温度もあがる仕組み。一番下のぬるめの浴槽から徐々に体を慣らしながら、最上段までたどり着く。理論上は。

 

実際は、最後の46度のラスボスに肩までつかることはちょっと無理。熱すぎて。熱めの温泉が好きなワタクシでも、ほんの一瞬胸くらいまでくぐるのがやっと。足すら20秒くらいつけてるのが精いっぱい。3番目の44℃はわりと平気だが、46℃はマジで熱い。ほんの2度の差がこれほどまでに違うとは。恐るべし、46℃。とはいえ、このロールプレイング感はとても楽しい。結果、2周。

 

大滝之湯は合わせ湯だけではない。他にも、露天風呂、大浴場がある。それぞれに雰囲気が違うので、場所が変わるたびに新鮮な気持ちになる。脳にもいい刺激♪

全制覇した後は、のんびりとリラックスタイム。畳の上で寝転べる大広間、ゆったりとしたカフェスペース。温泉のシンボル的存在、瓶入りのフルーツ牛乳やコーヒー牛乳から本格的な食事メニューまで何でもあるので、日帰り温泉の醍醐味を余すところなく満喫できる。

 

大滝之湯でくつろいだ後は、ちょっと足を延ばして草津熱帯園。魚類、爬虫類、鳥類、ほ乳類。いろんな動物がいて、いろんな匂いがする。サル山をのぞけば温室の中なので、天気に左右されずに鑑賞できる。外が寒くても室内は温かいので、冬でも楽。こじんまりとした施設なので、歩き疲れることなく短時間で見て回れるのもいい。動物や動物の匂いが嫌いじゃなければ、一度行ってみるのもありだと思う。

 

次に向かったのは、西の河原露天風呂温泉まんじゅう屋さんやせんべい屋さんが立ち並ぶ温泉街らしい商店街、温泉が流れる小川がある西の河原公園を経てたどり着く。目にも口にもうれしい道中だ。肝心の温泉は、360度を大自然に囲まれた開放感抜群の大きな露天風呂。屋根があるエリアもほとんどない。雨の日はちょっと大変かもしれないが、それ以外の日は間違いなく、最高に気持ちがいい。「気持ちいいからと言って、あんまり長湯すると湯あたりするから気ぃ付けて」。受付のおばちゃんもしきりに呼び掛けているほど、気持ちいい温泉だ。ワタクシ達が行ったのはまだ明るい時間帯だったが、陽が落ちた後、夜空を見上げながらの入浴もきっと素晴らしいと思う。

 

露天風呂の大きさに比べて、脱衣所は若干狭め。また、西の河原で小川を飛び越えたり、足湯に浸かったりすることを考えると、大きな荷物がない方が思う存分満喫できるはず。

 

この日の三湯めぐりはここで打ち止め。

湯畑近くの光泉寺をお参りして、奈良屋さんにチェックイン。湯畑から徒歩1分くらいなので、多少寒くても平気な、非常に便利な立地の旅館だ。部屋によっては、湯畑も見える。宿泊した部屋は湯畑眺望ではないけれど、炬燵があったり、窓辺にダイニングテーブルがあったりと、居心地も、使い勝手も抜群。宿の廊下がほとんど畳なので、スリッパなしで歩けるのも快適。

 

旅館の夕食は量が多くて、食べきれないことも多いが、奈良屋さんの完食してちょうど満腹になる絶妙なバランス。

せっかくの料理を残してしまう罪悪感もなく、美味しく完食。

 

夜8時になると温泉らくごを楽しんだ。奈良屋から徒歩1分、湯畑の真ん前「熱之湯」で開催される。「熱之湯」は名前に湯の字はあるものの、入浴はできず、湯もみショーや温泉らくごなどのイベント会場として使われる建物だ。宿泊先で夜ご飯を済ませた後、散策がてら行ってみるのもいいと思う。夜の湯畑はライトアップされて、昼とは異なる幻想的な雰囲気で、一見の価値あり。

 

 

 

 

 

温泉を目の前にして聴く落語はオツなもの。なかなか味わえるものではない。

365日、年中無休で開催されている。落語家の階級「真打」の一つ前、「二ツ目」の噺家さんが毎日日替わりで噺てくださる。ワタクシ達が訪れた日は古今亭始さん。入門前は介護施設で働いていたという異色の経歴の持ち主。温泉を前に、大いに笑った。

 

40分の温泉らくごはあっという間に終了。奈良屋に戻ると、1階のカフェバー「喫茶去」で珈琲タイム。今回の宿泊プランは一休で予約したが、温泉らくごとカフェでのドリンクはプランの一環だ♪ プランに含まれていなかったら、きっと体験しなかったアクティビティ。オマケとしての価値は最上級だと思う。

 

その後は部屋に戻って、奈良屋の温泉を満喫。大浴場は「御汲み上げの湯」と「花の湯」の二つ。こちらは時間帯によって男女が入れ替わる。どちらにも、内湯と露天風呂があって楽しい。特に、花の湯は内外にそれぞれ2つの浴槽があって、ワタクシは内湯の一つの不老長寿の湯がお気に入り。樹齢200年の松の木をくりぬいて作った小さな湯舟で、人ひとりが入るのにぴったりの大きさ。実にしっくりくる。ほとんど貸切状態なのをいいことに、何度も入る。その度に、ざばーっとあふれる出るお湯。力士になった気分だ。さすが、湯量が豊富な草津温泉。露天の小さい方の浴槽も丸くて可愛い。大浴場の他には、貸切露天風呂が3つ。 奈良屋さんの中でも湯めぐりが楽しめる。

 

ぐっすり寝て、朝ご飯の前に洗顔代わりのひとっ風呂。旅館のおいしいごはんを満喫し、一休みした後は、三湯めぐりの締めくくり、御座之湯へ。ここは湯畑からも近いし、奈良屋さんからも近いので、浴衣に羽織、草履履きというスタイルで出向く。平日の朝とあってか、他にお客さんはおらず貸切状態。天井の高い開放感のある建物の下で、ゆっくりと大きな湯船につかって骨休め。至福。

 

御座之湯をもって、三湯めぐりのスタンプラリー完成。完湯認定証が授与された。「身も心も草津温泉に浸かり、湯の泉質・入浴法を知る草津温泉名人になられた事をここに認定致します」って♥ これは、結構うれしいです。温泉同様、とても温まる。また来たくなる仕組み。

 

こころゆくまで堪能し、宿に戻る。荷物をまとめてチェックアウト。草津温泉バスターミナルまでは徒歩でも数分程度だが、上り坂だし、他のお客様もいらっしゃるのでご一緒にと、ホテルの方が車で送ってくれた。ありがたい。

 

バスで軽井沢を目指し、アウトレットで買い物&遅めのランチ。夕方までたっぷり遊んで、長野新幹線で帰京。

戦利品はスポーツウエア。

 

充実の湯めぐり草津旅。