まるごとみんご

エンタメ大好きみんごが繰り広げる何気ない日常生活

るつぼ

Bunkamura シアターコクーンにて「るつぼ」鑑賞。

 

 

キリスト教の戒律が絶対的とされていた時代。妻子ある身でありながら、一人の少女(黒木華)と姦淫してしまった一人の男(堤真一)。そして、その男に執着する少女は男の妻(松雪泰子)を陥れようと画策。そこに、町の有力者たちの権力争いや魔女裁判が絡んで、無実の者が次々とその茶番劇の犠牲になっていくという、嫉妬と権力への執着、そして魅惑的なものへの迎合が招く悲劇のお話。

 

終始重苦しい雰囲気なんだけど、黒木華さんの狂気と色気、松雪泰子さんの清貧さが際立つ舞台。

 

そして、ひとりの少女の狂言に、まわりの少女達のみならず、町の有力者までもが冷静な判断を失わされていく様は、マスコミの下衆な報道に迎合して、寄ってたかって当事者を血祭りにあげる世間一般みたいな、最近の世の中を見ているようで、実に不愉快w

 

自分で判断できなくなったら、人は終わりだなと思うデス。叩かれている人は叩いていいという理屈は通らない。