上川隆也の男っぷりに骨抜きにされる「真田十勇士」
「真田十勇士」。
主演は上川隆也氏。
その演技を生で拝見したい!
ずっとそう思っていた役者デス。
ワタクシの長年の恋心に狂いはなかった!
狂気じみているほどに溢れ出る男の色気。力強さ。はかなさ。
鷲掴みにされたワタクシの心。
すごかったです。
さて、この舞台のすごいトコロは上川隆也氏のすさまじさだけではない。
例えば、そのフォーメーション。
随所に散らばる真田十勇士の魅せ場。
その瞬間のフォーメーションの完成度と言ったら…。
立ち位置とポージングの美学。
それは、それは神々しいものでした。
例えば、音楽。
この舞台の影の主役は音楽。
そう断言しても過言ではない気がした。
津軽三味線の吉田兄弟にフィーチャーした音楽。
ゴリゴリにロックでありながら、戦国日本の雰囲気も満載。
ライブハウスにいるかのような音の振動に囲まれて、
身体中の血が沸き立つ感じ。
クライマックスで流れる中島みゆき。
熱いものがこみ上げる。高ぶる。そして、爽快。
例えば、大御所。
徳川家康を演じる里見浩太朗氏。
淀君を演じる賀来千香子氏。
周りと比べても動きは決して派手ではないのに、
圧倒的な存在感と抜群の安定感。
くぐり抜けてきた修羅場の数。
それに裏打ちされたゆるぎない佇まい。
超絶にかっこよかったデス。
生のエネルギーって本当にすごいよね。