まるごとみんご

エンタメ大好きみんごが繰り広げる何気ない日常生活

大塚国際美術館編

高松での一夜を無事乗り越えた翌朝、
ワタクシは高松から徳島に向かう高速バス、
その名も高徳バスに乗って徳島に向かったデス。
高松ではいっさいうどんを食べることのないままに。
せっかくうどん県に行ったのに(笑)。
近いうちに「また来いよ」っていううどん県からの思し召しデス、きっと。


さて、次なる目的地、徳島でのお目当ては、大塚国際美術館
ここはなかなかユニークな美術館で、
ワタクシがその存在を知ったのは、ワタクシの大好きな社会派ブロガーちきりんさんの
ブログ
がきっかけだったデス。

この美術館のユニークさはそのコンセプトにあるデス。
平たく言うなら、
「世界中の超がつくほど有名な名画のレプリカを作ったよ。
 オリジナルと同じ大きさ、そう原寸大で。」
ってことになる。

もちろん、レプリカだからオリジナル作品特有の、
あの圧倒的な存在感はない。

しかし、レプリカとあなどってはいけない。
・素材
・品ぞろえ
・展示方法
が極めて独創的!
そういうユニークなコンセプトに強力に支えられて、
この美術館は、ある意味、オリジナル作品を凌ぐ個性を発揮しているデスよ

まずは、素材!
「陶板」。平たく言うと、タイルです。
陶板の優れた点は、その強さ!。
2000年以上にわたって、色と姿を維持することができるという耐久性。
オリジナル作品は、紙やキャンバス、土壁に描かれているものがほとんどだけど、
それらはどうしても経年劣化を避けられない。
でも、陶板なら描かれた当時のまんまの色をとどめることができる。
その意義はとても大きいと思うデスよ。

その意義の重要性に感化されて、転写をゆるされた名画もあるという。
それが、かの有名な門外不出の「ゲルニカ」!!
すげぇ。



そして、陶板絵画であるがゆえに、
オリジナルでは絶対に許されない「接触」が認められてるのデスよ!
そう、陶板絵画は「触れる」ことができるのデス(額に触れるのはタブーです)。
これはちょっとした感動だよ。
陶板(タイル)だからって、表面がツルツルしたヤツばかりじゃなくて、
油絵を転写したものなら、ザラッとしてたりと、
オリジナルに近い質感になっているから、細部にまでものすごいこだわりを感じるデス。
さらには、写真撮影もOK!太っ腹♪

しかも、この陶板。
豪華な名画達のの転写に使われているだけでなく、
広い美術館の随所に設置されている腰かけ椅子の天板にも使われていて、
そういうところにもキラりと光るセンスと遊び心があるデスよね。


次に品ぞろえ!
目玉も飛び出てしまうほどの、超豪華ラインナップ。
世界広しと言えども、これほどまでに錚々たる名画が展示されている美術館は
他にないんじゃないでしょうか。

日本最大級の常設展示スペースに、
古代壁画から現代絵画に至るまで、選び抜かれた至宝の西洋名画たちが鎮座しておはします。
その数、1000点以上!(オリジナルは世界25カ国、190の美術館に所蔵)
一通り鑑賞すると、総歩行距離は4キロ以上になるというあっぱれっぷりです。

モナ・リザ」「ゲルニカ」「システィーナ礼拝堂天井画」
エル・グレコの大祭壇」「ひまわり」「睡蓮」「真珠の耳飾りの少女
ヴィーナスの誕生」etc・・・・

などなど枚挙にいとまがないほどの名画たち。
それらが一堂に会しているわけデスよ。しかも原寸大で!
そのパワーはすさまじいデスよ。

システィーナ礼拝堂なんか、ちゃんとアーチ状になっていて、
そこはまさにバチカン市国



日本にいながらにして、世界中の名画を鑑賞できる・・・。
夢のような美術館。


3つ目のユニークな点は、展示方法。

★「最後の晩餐」は修復前と修復後が同じ部屋に展示されていて、
  その二つをじっくりと見比べることができたり
★テーマ毎の展示があって、
 同じテーマ(例えば「受胎告知」や「ヴィーナスの誕生」など)の作品が
 一か所に集結していてるから、まちがい探しをするような視点で見比べられるし、
★モネの睡蓮シリーズは、屋外にある円形の睡蓮プールを囲むように設置され
 (屋外に展示できるのも陶板ならでは!)本物の睡蓮と同時に鑑賞することができたり、
★有名画家毎の作品群がいっぱいあったり、


ムンクの作品もこんなにいっぱい♪) 
 

と、この美術館ならではの楽しみ方ができるデスよ。
今までに経験したことのない鑑賞方法に、脳みそもビシビシと素敵な刺激を受けまくるデス。

さらに、
★土日のみならず、平日にも数時間おきに美術ボランティアによる
 ギャラリートークが開催されていたり
 (「人気作品ベスト10」っていうツアーに参加したデスけど、
  興味深い話をたくさん伺うことができて、面白かったデス!)

★トイレの洗面台にもミニチュアの陶板絵画が飾られていたり


★床にも何気なくモザイクアートが施されていたり


本当に隅から隅まで余すところなく楽しめる美術館。
退屈しないデス!
この美術館の前には大きな旅館もあったし、
近くには鳴門海峡などの観光スポットもあるから、
泊まりがけで行くのも面白そうデス。

徳島県にあるって言うと、(東京からだと)ちょっと遠いな~って思うかもしれない。
でも実は、鳴門市って、神戸や大阪、京都など
関西の主要都市からそんなに時間がかからずにアクセスできるし、
高速バス一本で行けたりと、結構交通の便はいいもよう。
(実はワタクシも、この日、大塚国際美術館うずしお観測を満喫した後は、
 高速バスで淡路島を経由して、京都に向かったデスの♪)

関西にお出かけの際はちょっと足をのばして大塚国際美術館ってのもおススメだと思うデス。
USJ大塚国際美術館」「ルミナリエ大塚国際美術館
「京都観光と大塚国際美術館」とかやってみたいと思うデス♪


そしてこんなすごい美術館が、
一企業グループによって設立されたという事実にも、
改めてびっくり。
こういうお金の使い方ができる企業って、実に粋デスね。
こういうのが真のクールジャパンっていうんじゃないの?

また行きたいと思うデス!!