グレース・オブ・モナコ
「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」観てきたデス。
聡明かつ大胆。
非常に魅力的な女性の大芝居。
優雅さと聡明さの威力を見せつけられたデス。
男だとか女だとか性別でああだこうだと議論すると、
ろくなことがないデスけど、
女性たるもの、牙をむいたらダメなのです。
狡猾に真摯に冷静に演じなくてはならないのです。
綺麗なだけでも、頭がいいだけでも、度胸がいいだけでもダメなのです。
そして、そういう要素のすべてを努力と意識で身につけていかなくちゃダメなのです。
ふだん、肩肘はったり、虚勢をはったりしつつも、なんだか窮屈な思いをしているなら、
観て損はないと思うデス。
視点を変えることや、戦い方を変えること、
はたまた戦いのルールや判断基準を変えることの面白さを感じられる映画だと思うデス。
評価は☆☆☆☆☆
それにしても、この映画。
グレース・ケリーを演じる二コール・キッドマンのアップが
やたらと多い。
それも異常なほどの大写し。
ただでさえ大きい映画館のスクリーンに二コール・キッドマンの
両目と鼻筋しか映されていない。
あきれるほどに寄る、寄る、寄る。
たしかに、そんな大接近にも十分に耐えられる、
二コール・キッドマンの肌の美しさは驚異的だし、賞賛に値する。
見せつけたい思いもわからないでもないけれど、
あまりに近すぎて、肝心のセリフが、しかも大事なスピーチのセリフが
入ってこなかったのはマイナスだと思う。
寄りはほどほどがよい。