村上春樹デビュー「海辺のカフカ」
期せずして村上春樹デビューをしてしまった。
舞台「海辺のカフカ」を観たのである。
村上春樹が原作だということを知らずに・・・。
ワタクシ、恥ずかしながら
読書量が人並み外れて少ない。
だから、読んだことないのデスよ、村上春樹。
そんなワタクシの春樹デビューは「海辺のカフカ」と相成った。
原作を知る人ならわかると思うデスが、
ひたすらに重い・・・。
というか、ワタクシは原作を知らないので原作がどんなものかを知らないが
舞台だけを観た感想は、非常にしんどい・・・・。
ワタクシがこれまで村上春樹を避けたきた理由。
それは、この舞台に漂泊していた不可解さというか、
無理に作りだされた複雑さみたいなものを知らず知らずに
感じ取っていたからかもしれないと思った次第。
これでまた村上春樹が遠ざかった感じ。
非常に幻想的で神秘的で独創的な演出がなされていて、
息をのむほどに美しいシーンもあるし、
思わず笑っちゃうようなコミカルなシーンもあるんだけど
それがかえって、一貫して漂う異様さを増幅させてるようで不気味。
これもまた舞台ならではの臨場感・・・。
あな、おそろしや。