シレンとラギ
6月26日。火曜日。
体調の優れない軟弱な身体に鞭打って、
ワタクシは青山劇場に行ったデスよ。
だって、必死でチケットを獲得した「シレンとラギ」を観る!!っていう
崇高な目的があったからね。
「シレンとラギ」。
知る人ぞ知る、劇団新感線の「いのうえ歌舞伎」シリーズの演目。
劇団新感線は、これまでにも何作か観ていて、
演目ごとに際立った面白さや魅力があるけれど、
ワタクシ的に、
今回の最大の見どころは高橋克実にあり!!!
だと思うデス
シレン(永作博美)の華奢な身体とそれに不釣り合いな力強さも魅力的だし、
ラギ(藤原竜也)の艶やかさや切ない声も魅力的だけど、
それ以上に、独裁者(教祖)ゴダイ(高橋克実)の荒々しさが最高にカッコいいのデス。
本気でカッコいいのデス。
高橋克実を頭の薄い女好きの冴えないオヤジなどと侮ってはイカンのデスよ。
この演目で、ワタクシは高橋克実の真髄を目の当たりにしたデスよ。
役者っていうのはすごいね。
テレビも映画もそれなりの良さがある。
でもね、時には生の演技を、LIVEの臨場感を五感をフル動員して堪能する
っていうことも不可欠だな~と改めて思ったデスよ。
でも~、ホントいうとね
ワタクシは「シレンとラギ」のテーマというか設定は嫌い。
ネタばれになるから、具体的には書かないけど、
「あの設定」は、お芝居に限らず、小説とか映画とかドラマであっても嫌いなんだじょ。
「多重人格」と並んで、ワタクシが嫌いな二大設定なのデス。
だから、魂のこもった演技と演出にはすさまじく圧倒されたけどさ、
「シレンとラギ」のストーリー自体にはそんなに感動しなかったんだよね(笑)。