夜明けの街で
え~、今ではもう昨年のこととなってしまったデスが、
クリスマスシーズンにワタクシが読んでいた本。
それが「夜明けの街で」。
東野圭吾の小説。不倫の物語。
何故、クリスマスに不倫の話を読んでいるのか、
そこに深い意味はありません(笑)。
「不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。」
冒頭は確かこんな文章で始まる。
ただね、ワタクシ、これは間違いだと思うデス。
「不倫なんてする自分は馬鹿だ。」
これが正しい。
だってさ、他人が不倫しようと、浮気しようと自分には関係ないじゃん?
大変な思いするのも、幸せな想いに浸るのも自分じゃない。
全て他人事。
どんな恋愛をしようとその人の勝手。
好きにしな。
ッて感じなのですよ、多分当事者以外にとっては。
ってこれは、この小説とは全然関係なくて、
ワタクシがいかに他人の恋愛話に興味がないか・・・ってことなんだけど(笑)
ただね、自分が不倫の当事者になった場合はどうか?
ってことをちょっとイメージしてみた(笑)
その結果、「滑稽」って言葉が浮かんだね。
自分を一番愛しているワタクシは(笑)、
自分が傷ついてボロボロになるのは絶ッッ対に嫌なので、
絶対に最後の一撃をはなったり、相手を追い詰めたりしないと思うのデス。
「相手には家族もあることだし、ワタシとのことで苦しめちゃいけない。
だから好きって言葉は絶対口にしない」とか
「相手のことをことを思って、自分を抑えるワタシってちょっといい女」とか
思ったりしながら、逢瀬を繰り返すわけです、きっとワタクシの場合は。
自己憐憫と自己犠牲の美学みたいな。
恋に落ちてる真っ最中は陶酔しきってるから、
そういうことのすべてに心地よさを感じているんだろうけど。
(あくまでもワタクシの個人的見解ですので・・・あしからず)
ひとたび客観的になってみれば、ただの自己満足。
ひとり芝居にすぎないのかもね~と思ってしまうワケですよ。
子なしの場合はさておき、
妻子ありの男が妻子を捨てて別の女と一緒になる可能性なんて、
限りなくゼロに近いと思ってますからね、ワタクシは。
冷めてますかね、ワタクシ。
あ、そんなワタクシだから、不倫される側(=不倫している男の妻)の立場になるのは
しんどそうだから出来れば避けたいと思うデス。
だって、当事者は自分の意志でそういう関係になって
酸いも甘いも味わえるからいいカモしれないけど、
不倫される側はただひたすらにしんどいだけだからね~。
できれば経験したくないものです。
で、本題に戻って、この小説の感想だけど、
主人公の男性の描写がリアルだな~と。
恋のはじまりのドキドキ感とか、
妻に嘘をついて、別の女と合う時のソワソワ、ヒヤヒヤ感とか
女の真剣度を認識した時の腰引け具合とか。
とにかく、リアル。
(って自分が男性(不倫夫)になったことがないから、リアルかどうかは謎だけど)
それに、殺人事件の犯人は誰か?!っていうサスペンス要素も
いい感じに絡んでくるから、あっという間に読み進めることが出来るデスよ。
そして、ワタクシはこの小説のラストが好きデス。
いい終わり方だと思うデス。
東野圭吾の作品は、実はこれが初めてだったワタクシ。
(ワタクシがいかに本を読んでいないか、っていうのがバレバレですね)
他の本も読んでみたくなりました。