阪急電車
「阪急電車」読んだ。
神戸滞在時、それから神戸から東京に帰ってくる時の上りの新幹線の中で。
そんなうってつけのシチュエーションで読んだせいかもしれないけど、
この小説はワタクシがこれまでに読んだ小説の中でも
BEST3に入るかもしれないな~。
そのくらい良かったデス。
片道わずか15分のローカル線で起きる小さな出会いの積み重ね。
小さな出会いが少しずつリンクしてるその構成も見事。
そしてまたセリフがとってもいいと思うのデス。
過不足がなくて、絶妙のバランスだと思うのデス。
そんな匠の技が満載なので、
恋が始まる時のちっちゃなドキドキ感(←大きなドキドキ感ではないことが重要。)を
読んでる間中、終始感じることができるデス。
読後は良質の温泉に浸かったようなほっこり感。
登場人物がどれも魅力的なんだな~。特に男性。
ワタクシが特に好きなのは、
図書館帰りの征志とユキの出会い。
婚約者を寝とられた翔子と老婦人の会話。
軍オタパンク青年圭一と赤毛のアン風味の美穂ちゃんのクリスマス。
バカな社会人の彼氏と高校生えっちゃんのドライブデート。
ってかほとんど全部なんだけど(笑)、なんともほほえましい。
ワタクシの場合、シリーズ物でない限り、
読んだ本は3ヶ月以内にはブックオフ行きになることが多いのだけど、
「阪急電車」はしばらく手元においておきたいな~。