まるごとみんご

エンタメ大好きみんごが繰り広げる何気ない日常生活

最近読んだ本たち

最近と言っても読んでから結構経ってる本もあったりするが・・・


 柳美里新潮文庫


目、耳、つめなど身体の各部位の名称を表題とする

18の断章からなる作品。

どの章が一番良かったか・・・

もう忘れた。

でも、どの章も健全じゃないことは確か。

ノー天気なワタクシの性格とは相入れない物語。

印象に残っていないのはきっとそのせい。


しかし、寺山修司の「セックスは『末梢神経の摩擦に過ぎない』」という言葉を引用して、

「快感は脳で感じるもの」「セックスは完全に脳の行為である」とのこと。

この意見にはちょっと反対だ。



人間失格  太宰治集英社文庫


以前の「坊っちゃん」 に続いて、

今さらながら日本文学のメジャー作品を読むリシーズの一環(笑)として。

なかなか面白かったと思う。

なぜならば、この主人公の男に似た男を知っているから。

客観的にみると、ナルシストなことこの上なく、ほとほと面倒くさい男である。

が、こういう男が身近にいた場合、結構気になる。

なぜか?

容姿がいい。

これに尽きると思う。


何やら話が飛躍したが、思わず噴き出してしまうような表現もあり

サッとよめたが、

上記「男」同様、健全ではない。


2作続けて不健全なものを読んだワタシはちょっと疲れた。



陽気なギャングが地球を回す  伊坂幸太郎祥伝社文庫


今さらながら、初 伊坂幸太郎

上の2作で疲れたから、娯楽作品を読みたいなということで。


①万能嘘発見器の公務員の男。

②マシンガントークの喫茶店マスター。

③動物好きな超一級のスリ青年。

④精密な体内時計をもつ派遣社員の女。

以上4人が銀行強盗をする話。

章題に続くサブタイトルの使い方がオサレだった。

映画化もされているようだ。

①が大沢たかお、②が佐藤幸市、③が松田翔太、④が鈴木京香

が演じている。

ワタシのイメージだと、①は名を知らない俳優(なんていうんだろう。

結構露出は高いはずなのに・・・知らん。)

③は妻夫木聡



陽気なギャングの日常と襲撃  伊坂幸太郎祥伝社文庫

上記の続編。

①~④個々人の短編集かと思いきや、

それぞれのお話が微妙にリンクしてるから、

一気に読まないと細かい所で、話がつながらなくなるかも(笑)

巻末の番外編もほのぼのしてて楽しめた。

こころげそう  畠中恵(光文社時代小説文庫)

舞台は江戸。

男女9人の幼なじみが織りなす恋愛模様

思うようにならない恋愛事情と、

人を愛おしく思う気持ちに思わず泣きそうになるポイント(多々)ありき。

こころげそう っていう日本語がまた風情があってよいと思うのデス。

鳴かぬ蛍が身を焦がす とはよく言ったものデスね。ふぅ・・・。