まるごとみんご

エンタメ大好きみんごが繰り広げる何気ない日常生活

最近読んだ本たち

坊っちゃん  夏目漱石新潮文庫

 

親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりして居る。

 

という文章で始まる有名なヤツ。中高時代、国語が大嫌いだったワタクシ、その頃の読書量が極端に少ない。たいていの人ならその頃に一度は読んでるはずの小説を、ことごとくスル―してここまで生きてきた。サスガにこの辺で読んでおくかと思い立ち、読んだ。一本気な坊ちゃんは読んでいて楽しいが、何せ、ちょっと昔の話なので、言い回しとか漢字の使い方が独特で結構読みにくく、短い話なのに、読破までにかなりの時間を要した。ワタシの国語嫌いは今なお健全だ。

 

 

つくもがみ貸します  畠中恵 (角川文庫)

 

生まれてから、100年もの長きにわたり愛用されてきたモノたちは、魂を持ち、付喪神として大出世を遂げる。ただのモノではなくなった付喪神たちが活躍するお話。

 

舞台は江戸深川の小さな古道具屋兼損料屋。(=生活雑貨や装飾品にいたるまで何でも貸し出すレンタルショップ)そこに置かれている商品のいくつかが、付喪神。商品として陳列されていながらも、お客がいない時には貸し出された先での出来事や、そこで耳にした噂話にせっせと花を咲かせる。

 

そして、店の主である姉弟と一緒にいろんな騒動を解決していく話。付喪神達の気高さ、いたずら好きっプリが面白い。人間である姉弟をからかいつつも、本心では姉弟たちが心配でたまらない。何ともチャーミングなキャラクター設定。サスペンスの要素ありのファンタジーなので、ハラハラドキドキしながら、あっという間に読破。そして、淡い恋物語もよい感じで展開されている。