まるごとみんご

エンタメ大好きみんごが繰り広げる何気ない日常生活

最近読んだ本たち

ちんぷんかん新潮文庫 畠中恵

これは「しゃばけ」シリーズの第弾。

ワタクシはこのシリーズが好きで、全部読んでいる。

今回は短編集。

江戸の大店、長崎屋の病弱若だんなが主人公。

今回は「出会いと別れ」みたいなテーマが

全短編を通してうっすらと感じられた。

だからちょっと切ない。

「月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。」

祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」

そんな感じの無常観。

結構好き。

特に最後の「はるがいくよ」はほのかに切なくてよい。

桜が咲く頃、また読みたい。


 

ミッキーマウスの憂鬱新潮文庫 松岡圭祐

ミッキーマウスっていうだけあって、

舞台は東京ディズニーランド

晴れて「夢の国」TDL準社員として

働くことになった青年が主人公。


 

ゲスト側ではなくキャスト側が主人公ってだけあって、
この小説、ディズニーランドの暴露本のようで、かなり面白い。

・正社員と準社員(アルバイト)の間に流れる不協和音

・キャラクターの身長設定。

 ミッキーが基準で、ミニーはミッキーと同じ。

 グーフィーはミッキーより11%高くて、

 ドナルドはミッキーより7%高い。

・ミッキーの着ぐるみを運ぶ時はゲストの目に触れることが

 ないようにブルーの袋に入れる。

・キャストの移動はバス・チャリ・駆け足

 (TDL外部の専用通路)

・クラブ33の存在

・キャスト間の微妙な気分格差

とかね。

 

嘘かホントかよくわからない裏話がいっぱいで
(どこまでがフィクションかわからないくらいリアリティがあるのだよ)

思わず引き込まれる。

ストーリーもベタな展開なんだけど、

絶妙なアツさでテンポよく進んでいくので、韓国ドラマみてるみたいで楽しい。

ラストは泣けちゃったりする。(実際、通勤電車の中や、カフェで泣きそうになった。)


 

おススメよあひる