まるごとみんご

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天保十二年のシェイクスピア

天保十二年のシェイクスピア」を観た。

 

高橋一生さんが主役らしいという情報だけでチケットを予約した。ストーリーについては、一切の予備知識なし。そんな状態で観劇した舞台だったが、十分に楽しめた。

 

鑑賞するうちに、「どうやらシェイクスピアの作品の要素が随所にちりばめられているようだ」と気づいた。といっても、ワタクシが知っているシェイクスピア作品は、「ロミオとジュリエット」「マクベス」くらいなので、気づくのに時間がかかってしまったが。

 

帰宅後に調べてみると、シェイクスピアの全作品の要素が織り込んであるとのこと。作品の織り込み具合には大なり小なり(小の場合はセリフ一つとか)差はあれど、全作品の要素が混ざっているとは驚異的。どの作品がどんな風に使われているのか、マニアならそんな楽しみ方もできるはず。終盤、かの有名なセリフ「To be or not to be, that is question」の様々な日本語訳が紹介される場面があった。そんな訳もあるのか!? 心の中で「へぇ!!」を連発したワタクシ。

 

そして、この作品はシェイクスピアの全作品が軸となっているだけではなく、もう一つの作品が重要な軸となっているらしい。それが「天保水滸伝」。恥ずかしながら、ワタクシはそのストーリーを知らないが、それでも舞台は楽しめる。知っている人ならより深い観点で楽しめる。その違いだ。その違いは大きいが、自分なりに楽しむのが一番!(開き直ったニヤリ

 

高橋一生さんは、醜い容姿と底意地の悪い性格を兼ねそろえた「佐渡の三世次」という役を演じている。実に最低な男を演じているものの、それでもあふるる異様な色気。相当なレア感を感じられる舞台だった。

 

☆☆☆