まるごとみんご

エンタメ大好きみんごが繰り広げる何気ない日常生活

キャッツ

映画「キャッツ」を観た。

 

 

まず、映画の話をする前に、ミュージカルの話から。

ワタクシは、ミュージカル「キャッツ」が大好きだ。ミュージカルの中では一番好き。大学の卒業旅行で訪れたロンドンで初めてその世界に出会ってから、もう5回以上観ていると思う。 

 

すべての猫が主人公。そう感じるくらいに、どの猫もとっても魅力的で輝いている。センターで踊る猫だけでなく、すべての猫がそれぞれに

素敵で、それぞれが自由に自分の好きなように動ている。猫を飼った人ならわかると思うけど、猫の媚びないかっこよさ、自由奔放っぷりが見事に再現されている。劇場の作りや演出も素晴らしく、人間の目線ではなく、猫の目線。猫の世界に入り込んだような臨場感と、猫との一体感がとても好き。


というわけで、映画の公開をとても楽しみにしていた。

と、ここまで書くとだんだん今後の展開が見えてきたと思うが、映画は見事に期待外れだった。。。。上で書いたような、キャッツの良さが感じられない。

 

もちろん、登場する猫は魅力的だし、歌もダンスも素晴らしい。でも、映画は2次元のスクリーンに映し出されるもので、画角も限られている。縦横無尽に動き回る無数の猫を映し出すことはできないのだ。必然的に、数匹の猫に照明が当たり、その猫の動きにフォーカスされる。

「どの猫も主役級」その世界観はどこにも感じられない。

 

客席で観ているお客さんは、人間としての観客でしかなく、臨場感や猫との一体感は皆無(当然といえば、当然なのかもしれないけど)。何に感情移入したらいいのかわからない。それに、あの独特のキャッツメイクは舞台でこそ映える。スクリーンではやはり人間臭さが隠せず、猫になり切れていない。

 

レ・ミゼラブル」「シカゴ」「ライオン・キング」、映画でみてもミュージカルでみても、両方とも素晴らしいと思った作品は数多くあるけれど、「キャッツ」は断然ミュージカルの舞台で観るのがおすすめだ。

 

あ、でも映画版「キャッツ」のよかった点を挙げるなら、テイラー・スウィフトのセクシーなワル猫ボンバルリーナっぷりと、ジェニファー・ハドソンが魂を込めて歌うメモリーだね。好きな人は一見の価値あり!

 

 

☆☆