まるごとみんご

エンタメ大好きみんごが繰り広げる何気ない日常生活

キネマと恋人

三軒茶屋の劇場シアタートラムにて「キネマと恋人」を観た。

台本・演出はケラリーノ・サンドロヴィッチ、主演は妻夫木聡緒川たまきともさかりえ

 

 

映画が大好きなヒロイン(緒川たまき)がスクリーンから飛び出してきた、映画の中の登場人物(妻夫木聡)と恋に落ちる物語。

 

ヒロインがすむ町は、ちょっと昔(映画が無声映画からトーキーに変わった頃)の日本の港町。愛知県あたりの港町という設定なのか、語尾に「だに」がつく方言がとってもカワ(・∀・)イイ!!。ほかにも、そわんこそわんこ(=そわそわ)、どきんこどきんこ(=ドキドキ)、ずるりんこずるりんこ(=ずるずる)、といった味わい深い方言オノマトペがちらほらと舞い散る舞台で、それが実に心地いい。癒される。方言女子が愛される理由がわかる。

 

それから、場面転換の見せ方やスクリーンから役者が出てくるっていうシーンの見せ方が、とってもユニーク。大きな装置が使われているわけじゃなくて、むしろ使われている道具はとってもシンプルなんだけど、ダンサーがそれらの道具を動かすから、とってもスタイリッシュで躍動的。この舞台では、黒子も重要な見どころの一つ。

 

キャストが紹介されるシーンもとってもカッコよかったなぁ。生身の人間と、映像と、照明と、道具の融合。絶妙なバランスで成り立っていて、そのカッコよさから目が離せなかった。

 

ストーリーも甘いだけじゃなくて、刹那くて、でも、前向きで。秋の終わりという季節にもぴったり。また観たい気分になる。