まるごとみんご

エンタメ大好きみんごが繰り広げる何気ない日常生活

永い言い訳

永い言い訳」観ました。

 

 

親友とのバス旅行に出かけた妻(美容師)が、不幸にも交通事故で亡くなってしまう。妻の命が消えたちょうどその頃、夫(小説家)は妻の留守をいいことに、若い愛人を呼び寄せ、情事の真っ最中。そしてその朝、愛人とじゃれ合っている時、警察からの妻の訃報を知らせる電話が鳴った。

そんな境遇の夫がその後、どんな風に暮らしていくのかが描かれた映画です。

 

結婚歴が長くて、子供もいないその夫婦間には、とうの昔に愛情は無くなっていた。さらに、小説家としてもスランプに陥っていた夫が、刺激や非日常感を求めて、他の女に走るなんてのはよくある設定で、例え小説家じゃなくても、映画じゃなくてもそんな不倫は結構よくありそう。

 

しかし、まさか愛人との情事の最中に、妻が自分の知らないところで亡くなってしまうなんて、誰も予期してないと思うんだよね。だからこそ、その後の夫の行動が、とっても興味深かった(不謹慎な表現かもしれないけど)。

 

それから、その夫が新たに関係を深めていく、妻と一緒に事故で亡くなってしまった妻の親友の家族との交流が面白い(可笑しいっていう意味じゃなくて、新たな発見があって興味深い感じ)。愛が冷め切った夫と、愛情たっぷりの夫の対比や、おかあさんを亡くしてしまった子供たちの様子とか。暗い感じじゃなくて、たんたんと描かれていて、強さを感じたり。

 

しかし、冷え切っているとは言え、離婚していないうちは夫婦は夫婦。そんな人と不倫してさ、情事の最中にその配偶者が亡くなってしまうなんて、その後の人生にかなりのダメージを残しそう。例えば、恋人のいる人と付き合っていて、情事の最中に、その人の恋人が亡くなったとしても、そこまで罪悪感って感じないと思うのデス。でも、これが夫婦ってなるとさ、だいぶダメージが違ってくるデスよね。

 

この映画を観て、婚姻届けの重さっていうか、結婚していることの重さを知る、みたいな。安易に不倫なんかしない方が、身のためってことかもしれないな。(道徳の教科書みたいな終わり方になっちゃったw)

 

この映画は面白いと思います。☆☆☆☆