チャイメリカ
「チャイメリカ」を観た。
1989年、中国で起きた天安門事件。
その場に居合わせた若いアメリカ人のカメラマン、ジョー(田中圭)が撮影した一枚の写真をめぐる社会派戯曲だ。
とてもヘヴィなストーリーだった。
中国の言論統制などの様子も盛り込まれている。
これまでニュースでしか知らなかった遠くの出来事(当時はまだ子供だったし、知っているのは事件の名前だけで、何が起きたのかは正確にはわかっていなかった)が、急に目の前で再現されたのだ。悲惨さに見ているのが辛くなる部分もあった。今よりもはるかに強烈な統制が行われていた時代の中国の話だ。舞台上の演技と言えど、その悲惨さはすさまじい。
社会派演目、そのエネルギーは計り知れない・・・。
軽い気持ちで観に行くと、あっという間にKOされる。
☆☆☆
ちなみに、上記の評価はワタクシの気分と嗜好によるもの。
面白くて楽しい演目が好きなワタクシ。
社会派の演目は、気が沈むことが多く、どうしても評価が低くなってしまうが、決してつまらないわけではない。