ラブソファに、ひとり
今すぐ、
誰とでもいいから、
結婚したい―
帯にそう書かれた小説があったデスよ。
それが、
「ラブソファに、ひとり」石田衣良(角川文庫)
思わず買ってしまったワタクシ。
その衝撃的な文章に共感したわけじゃない。
むしろ、逆。
そんな風に思うのってどういう女だよ?!
みたいな好奇心デス。
9編の恋愛短篇集。
なかなか面白かったデス。
ワタクシは今のところ、
コテコテの純愛モノには全く興味がありませんが、
ちょっとコズルくて、打算があって、いい感じにエロくて、
重くもないけど、軽くもない。
そんな何とも今っぽい感じが
さっぱりしててよかったと思うデスよ。
でも、一番心地よく感じたのが、
「ハート・オブ・ゴールド」
しがないサラリーマンが休暇で沖縄のゲストハウスに行く話。
ワタクシは恋愛よりも太陽と旅行を求めているらしい。
ちなみに、二番目に好きのは「夢の香り」。
夢のなかでかいだ姿かたちのわからない男のにおいが
忘れられない女の話。
たしかに、好きな男の香りはなかなか忘れられないものですよ。
もっとも、ワタクシが何となく覚えている香りは、
香水という人工的な香りが多分に混ざったものなので、
ち~っとも本能的でなく、何とも当てにならないものですケド・・・。